豆知識シリーズ(お食い初め)

2020.11.18 コラム

8月7日に生まれた次男ですが、先日11月14日に生後100日目を迎えました。生後100日と言えば、『お食い初め』。我が家でも2回目のお食い初めの行事を行いましたが、今回はそんなお食い初めについて少しご紹介したいと思います。

お食い初めは、平安時代から行われている、歴史のある伝統行事で、一生食べることに困らないように、と赤ちゃんの健やかな成長を願う行事です。平安時代では、赤ちゃんにお餅を食べさせる「百日(ももか)」という行事があり、これがお食い初めの始まりといわれています。最初は、生後50日に行われていたので「五十日(いのか)の祝い」といわれ、食べさせるお餅を「五十日餅(いのかもち)」と呼んでいました。重湯の中にお餅を入れ、そのお餅を赤ちゃんの口に少しだけ含ませるというものでした。やがて、五十日のお祝いが百日になり、鎌倉時代には餅から魚肉に変わり、「真魚初め(まなはじめ)」と呼ばれるようになりました。現在のお食い初めでは初めて箸を使ってお魚を食べます。実際に赤ちゃんが使って食べるわけではありませんが、初めて箸を使ってお魚を食べさせる真似をすることから「箸揃え」「箸祝い」と呼ばれる場合もあります。また、生後100日前後は、早い子ですと乳歯が生え始めることから、「歯固めの石」を用意し、丈夫な歯が生えるようにという願いを込めます。

昔は衛生面や栄養面も良くなく、無事に育つことが大変難しかったので、さまざまな節目で赤ちゃんの成長を祈る儀式やお祝いが行われてきました。このように歴史を重ね、生後100日頃にお祝い膳をこしらえ、お祝いするという伝統が今に伝わっています。お食い初めは赤ちゃんが数か月間無事に成長してきたことを家族でお祝いし、感謝するという意味合いで行います。また、お食い初めは、一生に一度きりのお祝いです。ごちそうを用意して、家族みんなで楽しく思い出に残るお食い初めにしましょう。

最後に我が家のお食い初め料理の写真です。
ちなみに歯固めの石は私の奥さんが生後100日のお食い初めで使用しており、これからも先祖代々引き継いでいくそうです!笑