豆知識シリーズ(不思議な温度計)
2021.4.25 コラム
最近、温度計を買いました。「ガリレオ温度計」といいます。お家にある、という方もいらっしゃると思います。
ガリレオ温度計のしくみは、液体の体積が温度によって変わることを利用しています。ガラス管に少しの温度でも体積が大きく変化するパラフィンオイルなどを満たし、比重と体積の違うガラスの「浮き」を複数入れ、気温によって上下する浮きを見て温度を測るものです。
気温が変化すると当然ガラス管の液体の温度も変化します。しかし浮きの中の体積はほどんど変わりません。温度が変化するとガラス管の液体の体積が大きくなったり(温度が高い)小さくなったり(温度が低い)することで、比重の変わらない浮きが沈んだり浮いたりするのです。温度が高いと浮きは沈みます。温度が低いと浮きは上に浮かびます。
各浮きに赤26℃、青24℃、オレンジ22℃、緑20℃、紫18℃がそれぞれ刻まれた金属板が付けられています。ガリレオ温度計の読み方として、間にあるガラスの浮きに記された温度がその時の気温になります。しかし、上の方と下の方に固まってしまい、真ん中にガラスの浮きが無い場合があります。これでは間にガラスの球体が無いので温度が分からない!ではないんです。間にガラスの球体が無い時の気温の求め方は、それぞれの間の温度となるのです。細かい温度は計れなくアバウトですが正確です。
写真① 19℃ です。
写真② 18℃ か 18℃以下です。
原理的に難しいですよね。実際見て何℃だろうか、と悩んでしまいました。
ですので、温度計としてではなくインテリアとして置くとオシャレで良いですよ。
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