豆知識シリーズ(旧50円硬貨)

2021.5.19 コラム

先日、母が箪笥を整理していましたら、旧50円硬貨が出て来ました。母が若い頃発行され使用していたものです。
昭和30年〜33年に発行された菊穴なし50円ニッケル貨です。重量5.5g、素材ニッケル、直径24mmです。
よく古銭はプレミアムがつくと言いますが、どれだけ価値があるのかと言うと、
特年は発行枚数の少ない昭和33年で全く傷のない完全未使用の場合、6000円〜15000円程度の値段で取引されることがあります。一方、極美品(中古だが状態が良く未使用に見える)〜準未使用では希少性は低く、100円〜200円程度の価値しかありません。うちにあるのは完全に中古品なので価値はありませんね。残念。
それよりも、エラー硬貨の方が価値があります。

エラー硬貨の種類と価値

穴無し通貨 本来穴が開いている場所に穴が開いていない通貨のことです。
状態によっても異なりますが、穴無し通貨の価値は20万円以上と言われています。
しかし、昭和33年以前の50円玉は、元々穴が開いていません。
そのため、昭和33年以前の50円玉は、穴が開いていない硬貨が「通常」ですので注意しましょう。

穴ずれ通貨 本来穴が開く場所ではないところに穴が開いている通貨のことです。
状態によっても異なりますが、穴ずれ通貨の価値は、5万円以上と言われています。
穴ずれ通貨は、穴のずれが大きければ大きいほど価値が高くなるため、1枚で10万円以上の価値が付くこともあります。

角度ずれ通貨 打刻されたデザインの角度がずれている硬貨のことです。
角度がずれている程度や状態によっても異なりますが、角度ずれ通貨の価値は数万円程度と言われています。

刻印ずれ通貨 硬貨の刻印が中央からずれている硬貨のことです。
基本的に微妙なずれであることが多いため、刻印ずれ通貨も判別しにくいエラー通貨です。
状態によって異なりますが、刻印ずれ通貨の価値は2000円前後と言われています。
刻印ずれ通貨も、ずれの程度が大きければ大きいほど価値が高くなります。

影打ち通貨 両面が同じ図柄になっている通貨のことです。
影打ち通貨は、非常に希少価値が高い通貨なので、高値で取引されています。
そのため、状態によっても異なりますが、20万円以上の価値がつくと言われています。

傾打ずれ通貨 表面と裏面のデザインの角度がずれている硬貨のことです。
状態やずれの程度によっても異なりますが、5万円以上の価値がつくと言われています。
傾打ずれ通貨も、ずれの程度が大きければ大きいほど価値が高くなります。

裏写り通貨 表面と裏面のデザインが重なっているように刻印された通貨のことです。
状態によっても異なりますが、2万円以上の価値がつくと言われています。

ヘゲエラー通貨 硬貨に使われている金属が剥がれている通貨のことです。
状態によっても異なりますが、数千円程度の価値が付くと言われています。

皆さんも、お手元にある硬貨に価値がつくものがあるか探してみるといかがでしょうか。

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