まるめるだけで光る不思議な紙

2021.8.14 コラム

仕事上毎日紙に関わる事が多いのですが、とても面白い紙商品を見つけました!
一見すると、ただの市松模様の紙ですが、皆さんこれなんだと思いますか?

まるめるだけで光る不思議な紙

タイトルでネタバレしていると思いますが、実は丸めるだけで懐中電灯に早変わり!
紙でできた懐中電灯『paper-torch』
まずはこちらをご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=4KtKaRbLebE

paper-torchは【デザインオフィスnendo】、プリンテッドエレクトロニクスでフレキシブル基板を製造する【エレファンテック株式会社】、
ファンシーペーパの紙商社【株式会社 竹尾】の3社共同による開発商品です。

そのままだとペラペラのただの市松模様の紙。
ファイルに入れておけるくらいの薄さです。
それをくるくると巻くだけで光を発し、懐中電灯のように辺りを照らしてくれます。
紙やフィルム、布などに銀粒子を使ったインクをプリントすることで電子基板を作れるというElephantech社の技術を活用してデザインした懐中電灯なのです。

素材には選挙の投票用紙にも使われるユポ紙を使用。
ユポはインク乗りが良く、表面が平滑なため少ない力でキレイに丸められる上、伸ばした際にクセがつきにくくて、丈夫で耐水性もあります。
デザインもシンプルでお洒落、ちょっとした時にこれをスッと出して使えば、なんだかカッコいいですよね!

ゆるく巻くと淡い光に、きつく巻くと光が強くなります。
経路の距離が長いほど抵抗値が高くなり、反対に距離が短いと抵抗値が下がることから、紙をゆったりと巻くと光が弱く、 きつく巻くと光が強くなります。

まるめるだけで光る不思議な紙

また紙の表裏をかえて巻くことで、オレンジ色の光と白い2種類の光を使い分けることが可能です。

まるめるだけで光る不思議な紙

紙の両側にプリントする電子回路には、市松模様のデザインが施されています。
電子基板を内部に隠すのではなく、プリント基板と一体化したからこそ実現したデザインとのこと。
電池交換も簡単、コイン電池2個(CR1616)を電池ケースにセットするだけです。

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【仕様】
サイズ 252mm×144mm
重量 8g(本体)
素材 基材-合成紙(ポリプロピレン)、導電性インク、電池ケース-ナイロン
電池 リチウムコイン電池(CR1616)×2個
使用環境 0℃〜30℃
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なんだかこういう商品を見かけると、紙もまだまだ捨てたもんじゃないなと感じれますね!
これから先、紙を使った新しい商品が出てくることに期待したいと思います!
さあ明日からお盆休みです。
皆さんも熱中症にはお気をつけてお過ごしください。
お盆明けは17日(火)より通常営業です。
それではまた。