SDGsについて-2

2020.1.17 コラム

前回SDGsについて少し紹介しましたが、世の中の動きで一番皆様が耳にした事がある内容は「脱プラ問題」ではないでしょうか?
今回は脱プラの背景とSDGsについて少しお話ししたいと思います。

なぜ脱プラというワードがここ最近テレビやニュースに出てくるようになったかというと、
「海洋プラスチック問題」が大きく関係している。

海洋プラスチックごみは今、世界で注目され問題視されており、海を汚染するだけでなく、そこに住む生き物にも影響を与える。
この写真を見た事はないだろうか?

ウミガメの鼻からプラスチック製のストローが刺さっていて、10分近くかけて研究者らが引っ張り出す、動画がネットで話題を集めた。

またこちらの写真。

ハワイ島カミロビーチの写真。
ここには世界中の海洋ゴミが集まってくる。

海洋プラスチックによるごみ問題とは、私たちが普段の生活の中で使うプラスチックによる海洋汚染や生態系への影響を問題視したものである。軽量で加工がしやすく安価で丈夫なので、プラスチックはレジ袋やペットボトルなどあらゆるものに利用されている。
その多くは使い捨てで、ポイ捨てや不法投棄による海への流出が問題となっている。
海に流出したプラスチックごみは回収されない限り、風に飛ばされ川などに流され、やがて海へと行き着き、このように海に流れ着いたプラスチックが海洋プラスチックごみなのだ。
その量は年間800万トンとも言われており、既に海に存在しているプラスチックごみは1億5000万トン!!
2050年には「海洋プラスチックごみの量が海にいる魚を上回る」というとんでもない予測まででているそうです。

こういう背景もあり、脱プラという考え方が各企業に広まっていったのである。
その一部を少し紹介します。

①スターバックス コーヒー ジャパン
日本国内 プラスチック製ストローを2020年半ばまでに廃止。

②マクドナルド
2020年までにプラスチック製ストローを廃止、2018年8月から2店で紙ストローの試験使用を始めると発表。

③すかいらーくHD
プラスチック製ストローを2019年7月に全廃。

④イケア
プラスチック製ストローを含む「使い捨てプラスチック製品」を販売しないことを発表。

⑤ローソン
アイスコーヒー容器を紙製に ストローの提供は原則廃止する方向。

⑥くら寿司
全店でプラスチック製ストロー廃止。

⑦王将フードサービス
国内全店でプラスチック製ストローやスプーン廃止へ。

⑧JR東日本
レジ袋はバイオマスに ストローは紙に切り替え。

⑨セブン‐イレブン・ジャパン
「セブンカフェ」用ストロー、全て環境配慮素材に 紙製と生分解性。

⑩ネスレ日本
チョコレート菓子「キットカット」の一部で、外装をプラスチック製から紙製に切り替えると発表。

などなど。
この動きはまさにSDGsにおける、目標12(つくる責任つかう責任)や目標14(海の豊かさを守ろう)を満たす動きではないだろうか?

メーカーとして極力プラスチックを使わない方向に舵を切り、選ぶ私たち消費者もそういう企業の製品を手に取る事により少しづつ脱プラに繋がっていくのだと感じました。